50チームを超える熱い応募から選ばれた「札幌新琴似ウィンキーズ」と「倶知安グランツ」の2チームが、7月9日に行われたイオン北海道スペシャルマッチ(千葉ロッテマリーンズ戦)に招待されました。

先に到着したのは『一年生から五年生までの現在7名で活動しているリトルリーグのチームです。未来の大谷君になるべく頑張って練習してます!』というメッセージを添えて応募してくれた札幌新琴似ウィンキーズ。(現在は8名所属)1971年に創立され、OBにはプロ野球選手や高校、大学、社会人チームで活躍した選手が数多くいる歴史あるチームです。
北海道日本ハムファイターズ球団職員のみなさんのお出迎え後、チケットを受け取り思わず笑顔がこぼれるチームメイトたち。

まず案内された先は、試合後に新庄監督がインタビューなどを受けるMUFG Co-Creation Room(プレスルーム)。

緊張の面持ちで座っていると・・・そこに「どさんこ選手」である鹿部町出身の伊藤大海投手と帯広市出身杉浦稔大投手が登場。キャプテンの掛け声で礼儀正しく一礼です!

伊藤投手からは「自分も今でも楽しいと思ってやっている。長くやればやるだけ、その分わくわくできるのが幸せ。親に感謝をしながら、楽しんで野球をやることが大事。」というメッセージをもらいました。

杉浦投手からは「楽しむことが大事だと思う。ただ練習するだけだと苦痛になってしまうけど、うまくなると楽しいから練習を頑張れる。今はチーム8人?それでも友達と一緒に楽しんでやって欲しい。試合ができないのは辛いと思うけど、できるようになって、勝てるようになったら楽しくなるので、それを目指して楽しんで頑張ってください。」と、熱い言葉をプレゼントされました。

チームを代表して質問してくれたのはキャプテン。「投げながら考えている事は何ですか?」との問いに、伊藤投手は「バッターを抑えようとマウンドに立つと緊張してしまう。どうなっても良いと思って、バッターと対戦できる事を楽しんで、球が真ん中に行ったとしても打ち損じることもあるので、余計な事を考えずに腕を振るように心掛けている。」と答えてくれました。

最後に全員での記念撮影。そして伊藤投手、杉浦投手の2人のサインが書かれた色紙を一人ひとりに直接手渡してもらいました。

次にMUFG Co-Creation Room(プレスルーム)に招かれたのは、倶知安グランツのメンバー。
倶知安グランツは2023年4月に倶知安町の4つの小学校と1つの分校が合同で結成した、総勢39名が所属するチームです。
倶知安から2時間半以上も移動して到着しましたが、疲れを感じさせず元気いっぱい!メンバーの6~7割が“プロ野球選手になりたい”という夢を持っているそうです。
ファイターズの選手に直接会えることはサプライズだったので、伊藤投手と杉浦投手の登場に大きな歓声が上がり、笑顔が弾けました。

選手への質問を募ると、「ハイ!」「ハイ!」とたくさんの手が挙がりました。

「選手の目標を教えてください」との質問に「ヤクルト時代にリーグ優勝は経験したけれど、日本一にはなれなかったので、選手のうちに日本一になりたい。」と杉浦投手。伊藤投手は「沢村賞を取りたい。」と力強く答えました。

「プロ野球選手を目指しています。心がけるべきことを教えてください。」という問いに伊藤投手は「集中して行うことが大事だと思う。自分は同じ年に入団した選手の中でも一番練習時間が短かったけれど、その分集中して行っていた。集中して“これだけは毎日欠かさずやる”ことを決めて、自分のルールにして行う。やらないと不安になるくらい、練習することにポジティブに毎日続けて、そのレベルを上げていけばなりたい姿になれると思う。」と真剣にアドバイスをしてくれました。

最後に握手、そしてサイン色紙をもらい記念撮影をしてもらうと、嬉しさのあまり「絶対、手を洗わない!」というメンバーがたくさんいました(笑)。

そして、興奮も冷めやらぬうちにいよいよ試合開始。
大半のメンバーがエスコンフィールドHOKKAIDOでの生観戦は初めてということもあり、いつにも増して応援にも力が入っていたようです。

きつねダンスやYMCAダンスにも、ノリノリで参加!

大型スクリーンに映し出されて紹介もされました!

ツインスティックや好きな選手のタオルなど、各々応援グッズ持参で一生懸命に声援を送っていました。

試合後に招待メンバーに感想を聞いたところ、「エスコンフィールドHOKKAIDOに来るのを楽しみにしていたので嬉しかった。」「球場の雰囲気がすごい。」「選手と握手したら手が大きくてびっくりした。」「もらったアドバイスを練習に活かしていきたい。」「とにかく楽しんでやることを教えてもらったので、楽しく野球を続けていきたい。」「生の試合を見て勉強になった。」「これからもっと応援したい。」など、元気に答えてくれました。

杉浦投手からもらった「新しいこの球場で、生で、見ても聞いても楽しいと思うので、野球を楽しんでください。」というメッセージをまさに体現した、かけがえのない1日になったようです。